少年女子は地元の松生

フィギュアスケート(日本ガイシアリーナ)


〇少年女子は地元の松生


28日は少年男女のフリーなどが行われ、同女子は前日のショートプログラム(SP)で

首位に立った地元愛知の松生(まついけ)理乃(中京大中京高)がフリーでもトップ得点を挙げ、

合計188.42点で個人1位となった。京都・宇治中3年の吉田陽菜(はな)が2.72点差で2位。

2人の合計順位で争う表彰対象の都道府県対抗は個人2位と3位を占めた京都が優勝、愛知は2位だった。

同男子はSPトップの鍵山優真(神奈川・星槎国際高横浜)がフリーでも他を寄せ付けず、

合計270.82点で個人1位。都道府県対抗は個人2位と6位の埼玉が制し、鍵山の神奈川は8位だった。



◇松生、後半に立て直し


フリーにはSP上位24人が出場。少年女子はSPを終え、トップ・松生と2位・吉田の点差は

わずか1,05点だった。松生は最終滑走。直前の吉田が好演技で合計185.70点としたのを見て、

「前の選手がいい演技をしたので緊張した」。しかも地元開催の国体だけに、重圧は増した。

冒頭の3回転ジャンプを回り切れず、続くダブルアクセル(2回転半)は着氷が乱れた。しかし、

ここから「落ち着いて」と自らに言い聞かせ、立ち直った。後半は3回転-2回転、3回転-3回転-2回転、

3回転-3回転の連続ジャンプを見事に決めるなど、ピンクの衣装に身を包み氷上を舞った。

今季は昨年11月の全日本ジュニア、前週の全国高校選手権でタイトルを奪い、そして地元国体で締めくくり。

「今季はここまで成績を残せるとは思っていなかった。地元でしっかり結果を残せてよかった」とほほ笑んだ。

少年女子フリーで演技する松生理乃=28日、日本ガイシアリーナ


◇中学生・吉田、トリプルアクセル成功


国体は中学3年生も出場できるが、高校生に交じって2位に入ったのが吉田。

愛知県出身で、京都の木下アカデミーで練習を積む。

冒頭にトリプルアクセル(3回転半)を決めるなど素質の高さをのぞかせた。

「いいアクセルが跳べてうれしい。個人では悔しいけれど、京都で優勝できてうれしい」と喜んだ。



◇鍵山、転倒での圧勝


少年男子の鍵山は冒頭の4回転サルコーで転倒するミス。「自分にとっては珍しいミスで、びっくりした。

(転んで)ちょっと痛かった」と苦笑いした。自信のあるジャンプだったが、「サルコーのことはすぐ忘れて次に集中した」。

いまの彼は修正能力が高い。その後のジャンプは2本の4回転トーループ、トリプルアクセルなどを次々と決めた。

「すぐ立て直せた」と自分でも成長を実感する。結局、2位に30点以上の差をつける圧勝だった。

次は3月の世界選手権(ストックホルム)。ただ、コロナ禍で中止の可能性もあり、「まだ気持ちの準備ができていない」と

正直に話した。