市民ら一体で国体に挑む―神栖市

【写真:観光いばらきフォトライブラリー】神栖市波崎シーサイドパーク


地元産のカヌーチーム

第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」。茨城県最東南に位置する神栖(かみす)市は、正式競技と公開競技を合わせて三つの競技の開催地となっている。正式競技であるテニスとカヌースプリント、公開競技のグラウンド・ゴルフだ。グラウンド・ゴルフはすでに終了したが、テニスとカヌースプリントは開催間近で市の熱気も高まっている。テニスは市北東部の神栖海浜庭球場で9月29日から10月2日までの4日間、カヌースプリントは市中央部の神乃池(ごうのいけ)特設カヌー競技場で10月4日から7日まで行われる。両会場ともJR鹿島線・鹿島神宮駅から無料シャトルバスが運行している。

特にカヌースプリントは、県内で開催する全国規模の大会が初めてということで大きな注目を集めている。市には茨城国体に向けて地元の選手で結成されたカヌースプリントチーム「ENDEAVOUR」(エンデバー)があり、地元から入賞する選手の誕生が大きく期待されている。選手は会場の神乃池で練習を繰り返しているため、神乃池の感覚を体で覚えていることだろう。レースの着順で勝敗が決まるカヌースプリントでは、素人には分からない小さな感覚の差が勝負を分けることもある。地の利を生かしたENDEAVOURが、日本中から集まってくる強豪たちに対しどこまで食らいつくことができるか、注目である。


手厚いおもてなしも魅力

神栖市は来場者へのおもてなしにも力を入れている。競技会場では、全国1位の生産量を誇る特産品のピーマンや、市南部の浜崎漁港などで釣り上げられたサバを用いた食べ物を無料でふるまうコーナーも設置。市内の小・中学校、高校、幼稚園、保育園などの協力による花プランターや手作りの応援のぼり旗、ウエルカムボードなどの手作り装飾も盛んに行われており、国体参加者を歓迎する取り組みを進めてきた。「神栖市発展のチャンスと捉えている」と神栖市広報担当者。国体を機に神栖市の魅力を全国に伝えるため、競技団体・市民・行政が三位一体となって国体を成功へと導こうと努めている。


筆者:早稲田大学 中島和哉