水泳の見どころ

茨城国体の会期前競技として、9月11日のオープンウォータースイミング(OWS)を皮切りに開催される水泳競技。

日本水泳連盟競技委員会の鈴木浩二委員長に見どころを聞いた。

この中で、鈴木氏が挙げたポイントはトップ選手の参加、独特の都道府県対抗戦、新種目の女子水球、茨城開催の4点だ。

 

トップ選手が参加

水泳競技、特に競泳では、オリンピック金メダリストの萩野公介ら、有名選手が国体に参戦するためトップレベルの争いが見られる。

鈴木氏は「競泳は特に人気が高く、朝5時から並ばないと生で観戦することができない」と言う。また、飛び込みには7月の世界選手権での成績で東京オリンピック日本代表に内定した男子の寺内健選手(兵庫)、女子の荒井祭里選手(兵庫)と三上沙也可選手(鳥取)が出場する。

 

独特の都道府県対抗戦

鈴木氏は国体水泳競技の特徴について、「競泳、水球、OWS、アーティスティックスイミング(AS)、飛び込みのすべての得点を合計して順位を決めるため、すべての競技で高い順位を取らないといけない。水泳すべてを総合して対抗戦を行うのは国体だけだ」と言う。

都道府県の対抗戦では選手層の差が結果に出る可能性もあり、鈴木氏も「スイミングスクールが多い東京、神奈川、埼玉が有利になる」と話す。

ただ、この点はルールで参加人数の制限を設け、公平性を担保している。特に厳しいのは競泳で、男女合わせて53種目に対して、1都道府県当たり42人までしか出場できない。複数の種目をこなせる選手がいる県が有利になってくるだろう。

 

新採用の女子水球

今国体で初めて正式種目として採用されたのが水球の女子。鈴木氏は「強豪校を抱える都道府県が確実に勝ち上がってくる少年男子とは違い、女子は年齢の区分がないためどこの都道府県が勝ち上がってくるか予想がつかない」と混戦を予想する。

 

茨城での開催

鈴木氏は茨城での開催について「今回は初めてOWSを常陸利根川という川で行うのだが、先日のリハーサル大会では暴風雨のため予定の5㌔を短縮して3㌔で行った。藻が発生する日もあるため当日の水の状態、天候が大きく影響する。また、水球は高校のプールをかさ上げして会場にした」などと特徴を挙げた。

また、国体の盛り上がりに欠かせない地元勢の活躍に期待し「地元勢が勝ち上がると観客席がよく埋まる。茨城県代表には力を入れている女子水球の活躍、そして総合での入賞を目指してほしい」とエールを送った。


筆者:早稲田大学 菊池廉