水上競技の楽しみ方-プール編

プールで実施される競技は

 茨城国体の水上競技の中で、開会式の会期前に実施される水泳は9月11日から16日まで行われる。その魅力を探った。 

 水泳競技の花形である競泳。国体で観戦するにあたっての一番の魅力は、チーム戦という雰囲気がとても強いことだろう。普段はクラブや学校、そして日本代表で試合に出ている選手たちが都道府県の誇りを背負ってリレーなどを泳ぐ姿は、いつもと違って見えるだろう。国体は実施される種目が日本選手権や国際大会よりも少なく、専門外の種目にエントリーする選手も多い。

 また、国体をシーズンラストの大会とする選手が多く、国体を最後に引退する選手もいる。実際に北京、ロンドン、リオデジャネイロ五輪で3大会連続メダルを獲得した松田丈志選手も2016年の岩手国体で引退している。今年は萩野公介選手が復帰2戦目の大会として出場することが予想されており、日本記録を破ってくれるか楽しみだ。

土浦市の土浦二高プールで実施される水球は、7月の世界選手権で男子日本代表が決勝トーナメントに進出して世界との距離を縮めており、五輪に向けて注目の競技だ。国体では選抜チームで出場する都道府県が多く、普段とは違うチームメートとの連係プレーを楽しめる。迫力のあるシュートは競技に詳しくない人が見ても魅了されること間違いない。

飛び込みは固定された台を使う「高飛び込み」と飛び板の弾力を利用する「板飛び込み」の2種類が実施される。2秒程度の演技で勝負が決まるため、まばたき厳禁だ。アーティスティックスイミングは少年女子が開催され、未来の五輪候補選手が集う。

 

プールならではの楽しみ方とは

(華麗な演技が期待されるアーティスティックスイミング)

 今回、競泳、飛び込み、アーティスティックスイミングが実施される、ひたちなか市の山新スイミングアリーナは観客席が整備され、大型モニターも設置されているため、他の水上競技に比べて見やすさ、快適さは格段に良い。選手との距離の近さはプールや競技場によって異なるが、選手の泳ぎや演技で豪快に上がる水しぶきを楽しんでほしい。

 また、アーティスティックスイミングと競泳は選手の登場時や競技中に音楽が流れ、会場を盛り上げてくれる。特に競泳は決勝レース前や表彰式で流れる公式ソングがあり、水泳ファンの間ではおなじみの曲となっている。ぜひ競技だけでなく、会場で流れる音楽にも注目してほしい。

 飛び込みは、対照的に演技中は静かにしなければならない。競泳もスタート前の笛が鳴ってからは応援の声を抑えるのがよいマナーとされる。スタートの合図が聞き取りづらくなるためだ。競技ごとのマナーを守って観戦してほしい。


筆者:早稲田大学 菊池廉