速さ一本勝負(トラックレース1kmタイムトライアル)

■自転車(トラックレース1kmタイムトライアル少年男子・成年男子) アーカイブ動画URL:https://japangamestv.japan-sports.or.jp/broadcast.html?br=301428

 

9月30日。夏をほうふつとさせる強い日差しが照りつける中、取手市の取手競輪場で行われた自転車トラック少年男子と成年男子の1kmタイムトライアル決勝。少年男子は地元茨城代表の吉田有希(つくば工科高)が2位に1秒以上の差をつけ、1分5秒476で見事に快勝。成年男子では、新潟代表の治田知也(日大)が1分4秒321で優勝した。

 

同種目はおよそ時速50~60km、つまり自動車と同程度の速さで走り抜けるスピード種目。1周400mのバンクを2周半走り、1000分の1秒まで計測される個人の完走タイムで競い合う。平均タイムはおよそ1分ちょっとの短い時間だが、選手たちの気迫を感じるには十分。自転車が走る音とともに、映像から感じてほしい。

 

少年男子、地元の吉田が優勝

(スピード感あふれる吉田の走り)

高校生が争う少年男子は中盤、三神遼矢(福島・平工高)が1分6秒709という他を引き離す好タイムで暫定1位に。その後、岡本勝哉(京都・北桑田高)が約100分の5秒差まで迫る走りを見せたが、三神がトップをキープしていた。迎えた最終組に登場したのが吉田。地元茨城の大歓声を背に受け、鮮やかな快走で三神のタイムを上回り、優勝を勝ち取った。

吉田は「高校1年の時から、茨城で国体があるというのは知っていたので、その時から出たいという憧れがあった。3年生になってからは、優勝が目に見えてきたので、何が何でも勝とうと死ぬ気で練習した。勝った時は本当にうれしかった。レース自体はスタートで少しミスをしたので、もう少し速くなったのかなと思う。今後はプロとして活躍できるようになりたい」と喜びを口にした。


成年男子は昨年のリベンジ

(ゴールを見据え態勢を立て直す治田知也)

続く成年男子。昨年の福井国体で優勝した一丸尚伍(大分・太陽の家)の連覇が懸かったが、レースはやってみないとわからない。一丸は昨年より1秒以上もタイムを落とし、4位に。昨年は準優勝で涙をのんだ治田が2年ぶりに優勝を勝ち取った。3位までが1分4秒台の接戦で、地元茨城の橋本壮史(茨城県競技力向上対策本部)は1分5秒302で5位に終わった。

沼田は一昨年の愛媛国体で1分3秒832の大会新記録で優勝しており、「去年は2位で悔しい思いをした。優勝を取り返すことができたのがうれしい。他の選手のタイムが思ったより速くなかったこともあり、自分の最低限を出せれば勝てるかなとは思っていた。いま大学3年生なので、来年も国体に出て優勝したい。また、自分がいま持っている大会記録を更新し、もう誰も破れないようにしたい。」と、来年の連覇と記録更新を誓った。


筆者:慶應大学 結城和臣