思い出の国体-元全日本女子バレーの大山加奈さん

■国体出場:2001年新世紀・みやぎ国体、2002年よさこい高知国体


(学生インタビューに答える大山加奈さん)


バレーボールの元日本女子代表で、現在はスポーツ解説などで活躍している大山加奈さん。東京・成徳学園高(現下北沢成徳高)時代には春高バレーの愛称で知られる全国高校選抜(現全日本高校選手権)、夏の全国高校総体(インターハイ)、秋の国民体育大会(国体)を制し、高校3冠を成し遂げた。大山さんが高校時代に出場した国体での思い出や、大山さんにとっての国体の存在について迫る。

 

自信つかんだ国体

大山さんにとって一番印象に残っている国体は、高校3年の時に出場した2002年の高知国体だという。小・中学校で全国制覇を経験し、常に世代ナンバーワンとして注目を集めてきた大山さん。しかし、高校1年ではインターハイで同級生の栗原恵さんのいる山口・三田尻女子高(現誠英高)に敗戦。栗原さんは先に全国制覇を果たし、先を越される形となった。それまで常に世代のトップを走ってきた大山さんは自信を失いかけていた。

そんな大山さんが春高バレー、インターハイを制して迎えた高知国体。「どちらが勝つかわからなかった」という栗原さんの三田尻女子高との決勝で逆転勝ち、頂点に立った。「すごい自信になった大会だった」と振り返る。

 

印象深い地元の温かさ

高校3冠が懸かった高知国体だったが、試合の緊張感とは裏腹に大会の雰囲気は和やかだった。会場は四万十川が流れる大正町(現四万十町)。「地元のおじいちゃん、おばあちゃんが応援に来てくれた」と、普段とは違った温かい空気が漂っていた。「穏やかな気持ちで臨んで、不思議な感覚だった」という。四万十川べりの大きい石の上に座って、昼食のおにぎりを食べたことも印象に残っているそうだ。先日、高知を訪れた際にはファンから声を掛けられ、高知国体で書いた自身のサインを見せてもらうなど、高知県の人の温かさを改めて感じた。

 

地域を活性化するスポーツ

国体で地域の温かさに触れた大山さん。「地元のおじいちゃん、おばあちゃんが楽しそうに笑顔でバレーボールを応援している姿を見ると、やる意義や意味があると感じた」と、スポーツが地域に与える影響力を認識したという。今年の茨城国体のバレーボールはひたちなか市、結城市が会場。参加する選手に向けて「地元の人の温かさに触れて、地元の人の支えがあって大会が成り立っていることを感じながらプレーしてほしい」と話した。

(明治大学・大西健太と大山加奈さん)


筆者:明治大学 大西健太