スピード競技には、ダブルトラックレースとシングルトラックレースの2種類の競技方法があり、国体は、シングルトラックレースで行われます。
シングルトラックレースは、数名の競技者が同時にスタートして競技するものですが、
タイムによって順位を一括して決定せず、予選、準決勝、決勝と勝ち抜く方式で行われます。
実施種目は、500m〜10,000mまであり、1,000m以上のレースでは、両側のストレート中央の判定ラインを先頭で通過する回数を規定し、
距離により課された回数を完了した競技者を優先させて順位を決定する「責任先頭制」が採用されます。
たとえ、1着でフィニッシュしても、責任先頭回数を完了していないと順位が悪くなるため、
選手たちによる責任先頭を巡る熾烈な競い合いは競技の見所でもあります。