国体最初の優勝は ー体操(新体操 団体少年女子)

■体操(新体操 団体少年女子)アーカイブ動画URL:https://japangamestv.japan-sports.or.jp/broadcast.html?br=301300


新体操の2日目は団体戦。5人の選手が3つのフープと2組のクラブを駆使して、その演技の難度やその完成度で得点を競う。

前日に行われた個人戦総合1位であった兵庫県が、団体戦でも1位を勝ち取り、総合チーム得点36.6375点で優勝。

個人戦では3位という好成績を収めた東京都が、総合チーム得点33.3625点で2位。

3位に食い込んだのは、開催地茨城県。個人戦では12位の結果ながらも、持ち前のチームワークで、団体2位に上り詰め、総合チーム得点33.2375点で見事大逆転となり、総合3位を勝ち取った。


茨城県の思いを1つに

(地元の声援を力に変えた茨城県チーム)

団体戦第1組目は愛知県。緊張感の走る会場の雰囲気に動じることなく、1組目ながら20.300点という高得点を叩き出す。

その後の都道府県も個性あふれる美しい演技を見せたが、昨日の個人戦が2位と、好調に思えた長野県の演技でミスが見られるなどもあり、愛知県のトップは揺らがない。

この記録を破ったのが第11組目の茨城県だ。地元開催とあり、入場と同時に大きな歓声が上がり、会場のボルテージはこの日最大を迎えた。

大注目の中、演技が始まる。どの動きにもミスがなく、技が一つ決まる度に会場から湧き上がる声が選手を後押しする。難度の高い技も成功させ、息の合った動きで美しくまとめた演技を披露した。

得点は21.150点。会場からは大歓声が上がる。茨城県は、愛知県におよそ1点の差をつけて暫定1位となる。

茨城県チームを代表して、鳥丸万梨子選手に、地元茨城県開催について、話を聞くと

「地元ということで結果を残さなければいけないというプレッシャーがありながらも、周りの皆様がここまで支えてきてくれたことへの感謝を持って演技をする夢の舞台だったため、緊張はしたが、地元だからこそ味わえる達成感のようなものが味わえたのが良かった。」

と、満面の笑みで答えてくれた。 


王者ここにあり

会場は一気に茨城ムード。そんなムードの中迎えた後半戦。ついに個人戦の王者兵庫県の演技が始まった。

茨城県と同様に選手にミスはなく、攻撃的とも言える激しい曲に合わせ舞う選手のかっこよさにはつい魅入ってしまう。茨城と兵庫。どちらが勝ってもおかしくない素晴らしい演技に思えたが、軍配は兵庫に上がった。

兵庫県は22.050点と、今大会の団体戦最高得点を叩き出す。その後のチームが、兵庫県、茨城県、愛知県という上位3チームの得点を超えることなく、全チームが終了した。


では、茨城県と兵庫県はどこで差がついたのか。

新体操協会総務部長の石山麻理子氏によると

「どちらの演技もミスがなく、難しい技も成功させることができ、その上で演技全体を綺麗にまとめられた。しかし、所作の美しさや選手個人個人の柔軟性など、個人の能力は全体的に兵庫の選手たちの方が優れていた。茨城も、演技の構成などで兵庫を上回る点があったが、惜しくも及ばなかった。」と伝えた。しかし、どちらの勇姿も我々の心に刻まれた。


筆者:慶應義塾大学 結城和臣



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