いきいき茨城ゆめ国体が開幕ー体操(新体操 個人少年女子)

■体操(新体操 個人少年女子)アーカイブ動画URL:https://japangamestv.japan-sports.or.jp/broadcast.html?br=301299


県内各地で準備が進められ、盛り上がりを見せてきた「いきいき茨城ゆめ国体」が、ついに開幕した。会場の日立市池の川さくらアリーナでは、出店が賑わいをみせた。

 初陣を飾ったのは新体操の少年女子個人戦だ。国体における個人戦は、一般的な大会とは違い、県の団体代表から選ばれた4人1組のチームによって競われる。各自1種目ずつ演技を披露し、その平均がチームの点となるのだ。選手たちは、個人と団体両方の試合を戦い抜かねばならない。選手の華麗な演技はもちろん、監督陣の戦略も見どころの1つだ。

会場には、各県の応援バナーが掲げられ、選手それぞれに向けた熱い声援が飛び交った。第1位は14.5875点の兵庫県。地元茨城県は12.0875点で第12位となった。

兵庫県が首位を守り抜く

(種目別1位の高得点をマークした平田理佳子)

 全体の1番目での登場となった兵庫県の選手たち。まずはフープの松崎梨恩が、大会最初の舞を披露。タンゴ調の曲を、はっきりとした動きで堂々と表現する。2種類の回転を入れたリスク、2回転から始まるフェッテなど、高難度の技を次々決めて笑顔を見せた。

松崎に続き、ボールの演技を披露したのは平田理佳子。切なく壮大な歌声に合わせ、高く上げたボールを前後開脚しながら背中でキャッチするなど華やかな技を見せた。この演技は種目別1位の高得点をマークした。

クラブで登場したのは安藤愛莉だ。曲の持つ独特な余韻を、柔軟性を生かした振り付けで体現した。チームの最後、堅田希颯がリボンを務めた。白い衣装によく映える赤いリボンで美しい模様を描きながら、スピード感たっぷりに演技する。種類を変えながら3回転するリスクを成功させ、堅田もまた種目別1位に輝いた。

 全員が種目別3位以内、そして1位が2人という完成度の高さで圧倒した兵庫県。競技開始から終わりまで、トップの座を守り抜いた。

地元の声援を力に.茨城県が登場

(投げ技を曲の終わりに決め、笑顔を見せる西野玲名)

試合も後半に差し掛かり、会場が温まってきた。全体21番目、地元の声援をいっぱいに受けて、茨城県の選手たちが登場した。

フープの石津愛莉から演技をスタートする。楽しげな曲調の中、脚を伸ばしたフェッテやリズミカルなフープさばきではつらつとした表現を見せた。

2番手で演技したボールの高野真衣は、音ひとつひとつをよく捉え、際立たせるように踊った。続くクラブでは、西野玲名が強い曲調を表現した。演技を締めくくる投げ技を曲の終わりにぴったり合わせて決め、笑顔を見せる。

リボンでは、鳥丸万梨子が登場。アップテンポな音楽にのってステップを踏んだ。脚を横に上げるバランスが、曲のアクセントに綺麗にはまった。

全体12位につけた茨城県。個人戦でありながらチーム戦という、国体ならではの試合運びとなり、望みをつなぐ。


あす8日、選手たちは団体戦に挑む。きょう唯一の16点台をマークした宮岡柚季を有する東京都、同じ名門校に通う選手でメンバーを揃えた奈良県など評判高い強豪がひしめく一方、所属を問わずにこの国体だけの特別チームを組んだ都道府県も多い。

個人戦と団体戦でメンバーがほぼ変わらない、国体ルールに対応するためだ。普段と違って勝敗が読みづらいからこそ、国体の新体操はおもしろい。息の合った団体戦を楽しむ傍ら、選手個人の持ち味をぜひもう一度味わってみてほしい。


筆者:早稲田大学 犬飼 朋花

Page Top